リカバリーを目指して

今月に入ってすぐに、ある事が引き金になって精神的に調子を崩してしまい、1週間近く寝込んでしまいました。

とある事について、その人はどう思っているのだろう?そして私の事をどう思っているのだろう?
そういった気持ちが頭をよぎり、それがエスカレートして被害妄想に発展し、「どうせ自分は何もできない力のない人間だよ・・・」という強い不安感・焦燥感と怒りの感情が自分自身を支配してしまい、希死念慮にさえ駆られてしまいました。
久しぶりに辛い時期を過ごしました。

自分自身の性格的な部分も大きいのですが、対人過敏症で常に他人の評価を気にし、顔色をうかがい、「自分自身の気持ち」がおろそかになってしまったが為の今回の出来事。

私には近隣に「ピアサポーター」はいません。そもそも被害妄想に陥り、人を信じるということができなくなっている状況で「助けて!」と訴える発想自体、なくなってしまっていた状態でした。

布団を被り、希死念慮に駆られた時は、もう一人の「理性的な自分」が頭の中で言いました。
「第3者がお前のことをどう思っているのかなんて、直接その人の口から聴いたわけでもないのだからわかるわけがないし、そんな不確かな理由で簡単に生きることを諦めることは間違っている」
「理性を持った自分」はそう言いました。

誰にもSOSを発信できなくて、でも何とかして気持ちを持ち上げて今の状況から少しでも脱しなければと思い、ちょうど最近読み進めていた「双極Ⅱ型障害」の本を手にとって、布団を被りながらページをめくりました。
読み進めていけば気持ちをフラットにできるヒントに巡りあえるかもしれないと思ったからです。

本を読み進めて・・・
「あの人は自分をどう思っているのだろう?」→「自分には何も力がなくて、何もできないさ」
他人に合わせようとして、合わせすぎて、自分がからっぽになり、無価値な存在にしてしまう。

それまでの関心事は
・自分は受け入れられているのか?
・どのように評価されているのか?
・嫌われていないか?
・嫌われやしないか?
「拒絶される」ことに恐怖心めいたものを感じていました。いや、現在も感じています。

それは何故かというと、「躁」という異様な状態にある時に多くの人の感情を振り回し、そのほとんどの人達は私の元を去っていき、もう二度と修復できないような関係に自分自身がしでかしてしまったという後悔の念から。
逆に「抑うつ」の状態にあった時も同様に多くの人の感情を振り回し、その時は人生における伴侶さえ去っていきました。

もうこれ以上拒絶されるということは、今の私にとって耐え難いことなのです。
拒絶されないようにするにはどうしたらよいのか?
考えたことは相手の考えることを二手三手先まで読んで心を汲み取ろうとすることです。
案の定、読みすぎ、気を使いすぎ、疲れてしまい、精神のバランスを崩してしまうという顛末です。

私自身に欠けている事
「ただ存在しているだけでよい」ということ。それはポジティブな意味において。生きているだけでもよい、といったほうがよいでしょうか?。

本を読み進めてこの「存在しているだけでよい」という言葉を目にしたとき、少し安心しました。
「誰が自分をどう思うか?ではなく、自分はどう存在し、どう考え、どう生きるかだ。」という発想の転換で気持ちが少し落ち着きました。


WRAPには「元気に大切な5つのこと」があります。

・自分が主体となること
・サポート
・自分のために権利擁護すること
・学び
・希望の感覚、希望を感じること

この5月はじめからの数日間の辛い時期を、自らの病気である「双極Ⅱ型障害」に関する本を手がかりとして回復方向に持っていきました。
苦悶している時間帯、「WRAPなんて自らのリカバリーに何の役にも立たない!」と投げやりにさえなっていました。

でも・・・
自分が回復(リカバリー)のきっかけを掴んだ過程やその結果、さらにその先にまでも、自分が知らぬ間にしっかりWRAPのキーコンセプトが存在し、尚且つ発揮していたのです。

自分が主体となる→自分についての専門家は自分自身!自分は元気になりたいために本を読んだ。

自分のために権利擁護をする→今日、このブログで自分のこと、自分の想いを書き綴りました。

学び→今回の出来事があり調子を崩してしまったけれど、書籍から知恵を授かり、アプローチの方法や発想を変えれば、調子を崩さなくても済む選択肢の可能性を学びました。 

希望の感覚→この一連の過程で回復に向かえたことで、改めてWRAPの素晴らしさとリカバリーの       大切さと心地よさを感じ、光が射したような感覚になりました。

今はとにかく、WRAPをフル活用して「躁」でも「抑うつ」でもない「フラット」な状態の維持に努めたいです。


今回は、わたくし事に偶然「元気に大切な5つのこと」が重なったので紹介したカタチになりましたが、次回はもう少し掘り下げてお話ししたいと思っています。

(大ちゃん)
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# by wrap-aomori | 2013-05-12 18:34 | ブログ | Trackback

WRAPのはじまり

今まで当ブログでは「WRAP(ラップ)集中クラス」等の様子をお知らせする程度の内容で、今まで何かしらのキーワードを辿って当ブログへお越しくださった方の中には

「そもそもWRAP(ラップ)ってなに??」

と思われた方もいたと思います。


というわけで、今回はWRAPのはじまりについて私の知りうる範囲で、少しずつお話ししたいと思います。


WRAPはアメリカのメアリー・エレン・コープランドさんを中心とする、精神的、または身体的困難を抱えている当事者のグループが開発したのが始まりです。

メアリーさんは精神的な不調に悩まされ、服用していた薬の副作用にも苦しみました。
そしてメアリーさんは本来の自分らしい生活を取り戻したいと思い、

「自分のように病気をして同じような境遇にある人たちは、辛い時にどのように対処して乗り越えて暮らしているのだろうか?」

そう考えたそうです。
そして知りたいと思い、主治医に聞いてみたそうです。
しかし、医療機関側では、治療や薬の情報はあっても、困難に対処し、どうやって乗り越えるかという生活の工夫についての情報はなかったようです。

医師が頼りにならないのであれば、自分で何とかするしかない!自分で調べよう!
そして精神的な困難を持つ人たちにアンケートを実施しました。
そこから多くのデータが集まりました。

そのデータを元に、メアリーさんを中心に当事者たちで、毎日を生活する上で困難な状況を軽減し、乗り越える為のシステムを考案しました。

それが

Wellness(ウェルネス)=元気
Recovery(リカバリー)=回復
Action(アクション)  =行動
Plan        =プラン

と命名されました。

かくいう私もWRAPの存在を知る以前は、病院へ通院して主治医から「はいこれ飲んで」と渡された薬を飲んで、その薬の効き具合を報告に再び通院して・・・の繰り返しを10年以上続けていたので、朧ろげながらもメアリーさんと同じように「苦しい時、自分自身で工夫できることはないだろうか?」と考えていたような気がします。
メアリーさんとの違いは、その術を知りたい!という行動力がなかったことですね(^^;


次回からWRAPの構成を紹介していきたいと思います!!

(大ちゃん)
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# by wrap-aomori | 2013-04-28 02:00 | ブログ | Trackback

久しぶりの更新になります

最後の更新から、気がつけば1ヶ月以上経過していました・・・。

3月9日と10日の2日間、八戸市で「WRAP集中クラス」を開催し、それに現地事務局員として参加させていただきました。

その後はというと、3月22日にWRAP研究会いわてからお声をかけて頂き、盛岡市に於いて開催された「WRAP1日体験クラス」のサポーターと一部トピックだけではありましたがファシリテーターを務めさせていただきました。

定職には就いていないので、普段の生活で会話する人は家族くらいです。
その他はといえば2週間に1度、クリニックに通院して主治医と2、3経過を報告する程度。

そのような生活を長く続けていると、「言葉の引き出し」がどこかへ無くなってしまい、「会話力」が退化してしまうものですね。

たまに友人・知人に会っても言葉がうまく出てこない自分がいます。
更にショックを受けたのは会話をしている最中に、声が震えたり涙が溢れてくるんです。
この声の震えだったり涙が溢れる症状はちょっと辛いものがあります。

八戸での集中クラスで参加されている方々に事務連絡をする際なども、涙こそ出ませんでしたが声は震えました。

岩手での一日体験クラスの際は初めは声の震えがありましたが、これは徐々に治まりました。でも涙は出ていたので手にハンカチは離さず持っていました。

少しだけ辛いけれど、どれも良い経験をしたと思うし自分にとってマイナスだったとは思いません。

ひとつ考えさせられたことは、私は常日頃ひとの心の痛みにはじっくり耳を傾けることを大切にしようということを心がけているつもりでした。
でもそれは実は本当に「つもり」だっただけということに気がつきました。
普段家で一人殻に閉じこもり、自分自身のことを考えるだけで精一杯で、それがいつしか「自分だけが苦しい人」という錯覚を起こしていたのでしょう。自虐的な表現をすれば「生ぬるい平和ボケ」状態にいたと思います。

WRAPには様々な方が参加し、様々な方の生活史・心情が交差します。
参加された方々の痛みや苦しみの叫びを聴いたとき、自分自身が恥ずかしい気持ちになりさえしました。

今は私自身は生きているというより、両親の庇護の元に生かされてもらっているだけなのかなぁと・・・。
もっと主体性を持って自分と真剣に向き合って「生かされる」のではなく「生きていかなければ」いけないのだよな・・・。

そんなことに気付かされました。


いま、夜中の2時です。
なぜ久しぶりの更新を夜中にしたのかといいますと、とても猛烈な不安感と焦燥感に襲われてのことです。
なにが引き金だったのか今はわからないのですが、夕方あたりから不安で怖くて居たたまれない気持ちでした。
そしてWRAPのことを考えていました。

「自分に何ができるだろう?」

でもそう自問するだけでは答えは出ないんですよね。
何かアクションを起こさないといけないんですよね。


唐突に始まった感のブログ。

「WRAP(ラップ)」が「Wellness Recovery Action Plan(ウェルネス・リカバリー・アクション・プラン)」の略であること、発祥のあらまし等、ブログを始めた時に順を追って説明をするところから始めなければいけないことでした。

脈絡のないものに対して興味を抱かせるということはどだい無理なことです。
説明が不足していたということについて、改めてお詫びいたします。

これから少しずつでもWRAPについてお話しして、一緒に学んでいければと思います。
(大ちゃん)
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# by wrap-aomori | 2013-04-16 02:19 | ブログ | Trackback

WRAP集中クラスin八戸が終わりました

9日(土)と10日(日)の2日間、八戸市に於いて「WRAP集中クラスin八戸」が開催されました。

このクラスが開催されるにあたり、参加された皆さんは各々がいろんな想いを抱いて参加してくださっていました。

WRAPってなに??

WRAP知っているけど、もっと詳しく知りたい!

WRAPを活用して自分自身が元気に過ごせるようになりたい!

と、様々です。

私は今回「現地事務局員」としてその場に居させていただきました。

「元気のための道具箱」のトピックでは、参加されている皆さんが日常使っているアイデアを発言し、共有することができました。
皆さんとても楽しそうに目を輝かせて取り組んでいたのが印象的でした。

ファシリテーターを務めてくださった「よたろーさん」と「じょーさん」の巧みな話術に私も引き込まれていました。
このお二人のファシリテートがあったからこそ参加された方々から言葉を引き出せることができ、その言葉に感化された方々も次々と言葉を発信して、グルーヴを奏でられたのじゃないかな~と感じました。

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これは参加された皆さんの言葉の一つ一つが共鳴してできあがった「希望の感覚」という名の花です。

「花」というより「華」かな?

素敵な華です。

みんなで大地を耕し、種をまき、水を与えて咲く希望の華。

WRAP集中クラスの醍醐味でしょう。

ありがとうございます!
またきっときっとお会いしましょう!

↑↑
これが私のチェックアウト


今日は3月11日。
東日本大震災から2年が経ちました。
先ほど外に出て、役所の放送アナウンスに耳を傾けて黙祷を捧げてきました。

震災から1年後にあたる昨年の今日、私はWRAPファシリテーター養成研修を終えてファシリテーターとなりました。
その時に同じ養成研修を終えた同期の方々も今回の集中クラスにスタッフとして協力してくださいました。

ありがとうございます。




個人的には調子を崩してしまいましたが、最後まで留まることができたので、よしといたしましょう。

今はただただ、どうすればWRAPの素晴らしさを広めることができるかを考えるのみです。

(WRAP in あおもり)
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# by wrap-aomori | 2013-03-11 16:36 | ブログ | Trackback

終盤にさしかかり

『深刻な乱れを知らせるサイン』
何とか自分で状態の乱れを感じ、そのサインが出ているとき
より大きな体調の乱れが生じながら保っているような状況
そのような状態でもできること
あるんです。
どんな自分の行動がサインで
それに対応するプラン
このプランは、これまでのプランよりもより明確な指示的行動のプランとなります。

『クライシスプラン』
この場面では、自分で自分をコントロールできる状況ではない状態を指します。
この時には、自分以外の誰かに判断を委ねたり
いわゆるサポートしてくれる人
誰に、何をという
信頼できる人に具体的なことを依頼することになります。
クライシスも経験であり。学びであり。
のちに感謝することにもなります。
ここから『クライシス後のプラン』へ
クライシス後と言ってもすぐに普通の生活とはなかなかいけませんね。
感情や傷付いた思いが残っているかもしれません。
またクライシスに・・・という思いもよぎるかも
焦らず、ゆっくりと回復していくために大切なことをサポーターと一緒に考え
クライシス後のプランを考えるのもいいでしょう。
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# by wrap-aomori | 2013-03-10 16:01 | ブログ | Trackback | Comments(1)
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WRAP=ラップ(元気回復行動プラン)は心の健康の点検と整備をする「自分取扱い説明書」です。「三沢らっぷ」は青森県三沢市よりWRAPを発信しています。


by wrap-aomori
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